獨協医科大学看護学部同窓会

対面とZoomによるハイブリット にて、令和4年度(第5回)看護学部ホームカミングデイを開催しました。

日 時 2022年11月12日(土)17時30分~19時00分
場 所 対面・Zoom 同時開催
現地会場:獨協医科大学看護学部棟 N202教室

第Ⅰ部 講演会「COVID-19 がもたらしたもの」

基調講演
講師:獨協医科大学看護学部 藤澤隆一先生

実践報告
講師:国立国際医療研究センター病院 感染症病棟 芹澤舞花さん(11期生)

第Ⅱ部 在校生・卒業生との交流

分野別のテーマに沿って、お部屋、ブレイクアウトセッションをご案内。
みんなの部屋、新卒者の部屋、キャリアアップの部屋、助産師の部屋、保健師の部屋 等

1期卒業生の榎本美穂です。私は卒業後、獨協医科大学埼玉医療センターに入職し、希望した脳神経外科に配属となりました。その頃、病棟に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が誕生し、リハビリテーション看護の実践が始まりました。新人の私は、リハビリはセラピストが行うものだと思っていましたが、看護師の力で患者のADLを向上させることができることを実感し、専門性の高い看護を実践できるようになりたいと認定看護師になりました。現在はSCUに所属し、急性期の患者に関わっています。

急性期は、廃用症候群やそれによる合併症からの重症化を回避するため、早期離床が重要です。状態が安定したらできるだけ早期から身体を起こし、生活の中で座って過ごす時間を増やすことを意識して関わっています。背中をもたれさせないで開放にし、両足底は床に接地させ、頚部を自力で保持して座る背面開放座位は、意識の覚醒に効果的でこれも実践に取り入れています。合併症のひとつである誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが重要です。普段何気なく行っている口腔ケアですが、誤嚥性肺炎予防の他に口腔機能の向上を図る目的もあり、口から食べることを支援するケアとしても重要で力を入れています。さらに、脳梗塞の再発率は1年で10%、5年で35%と高く、退院後の再発予防を目的とした生活指導も実践しています。脳卒中看護は発症~退院後の生活を含めた全ての時期に関わるため、常に退院後の生活を見据えて、患者にとって何が必要か考えながら日々活動しています。実践以外にも認定看護師には相談・指導の役割もあります。自分自身の知識・技術の更なる向上を図り、自らの実践を通してスタッフへの教育・指導に携わり、脳卒中看護の質の向上を目指しています。

寝たきりの患者が、意思疎通が図れる、車椅子に座ることができる、経口摂取ができるようになる…そんな回復していく姿をこれからもたくさん見ていきたいです。

卒後、獨協医科大学病院救命救急病棟•救命ICU病棟で勤務し、現在も病棟業務を行いつつ栃木県ドクターヘリのフライトナースとして病棟業務や現場活動に従事しています。
私は、幼い頃から看護師を目指していたわけではありません。
看護師になるなんて、高校3年生の夏まで考えもしていませんでした。

ですが、現在も行っているスポーツトレーナーとしての活動や幼少期より行っていたラグビーフットボールという競技が看護師という仕事を教えてくれました。
今日の日本国では中学、高校の部活動において、医師や医療従事者が部活動に帯同することが少ない現状です。
私の所属していた学校でも、医療従事者が帯同する機会はわずかでした。
ある夏合宿、私達は長野県で毎日何試合もの練習試合を熟し、トレーニングに励んでいました。
そんな中、仲間の一員がラグビー競技中に頭部を強く打ち付け、意識を無くし自発呼吸が停止する重症事故が起きてしまったのです。私はそれを目の前で見ていました。
その時の衝撃的な出来事を今でも鮮明に覚えています。その後、ドクターカーが現場に来場、気管挿管などの処置を行いドクターヘリで搬送になりました。
処置後、仲間は回復し現在も元気に過ごすことが出来ています。
この出来事が、私にとっての転機でした。
その時、スポーツの現場において医療者がいることこそが、選手や学生の安全を確保する上で大切だと感じました。

当時はスポーツの現場で、活動しているのは理学療法士や柔道整復師が大半であり、看護師がスポーツの現場で活動していることなんてほとんどなかったのでは無いかと思います。
そんな中、ある医師とトレーナーより、これからの時代は救命の知識とスキルを持ち合わせた看護師が現場にいることがスポーツの世界を変えることになると聞かされ、現在に至ります。
私の知る限り、ドクターヘリに従事しつつ、スポーツトレーナーして活動している看護師は日本にいません。救命の看護師がいたことで、救命できたと感じる事例はこれまでに何件も経験しています。
私はこれからも病院や救急現場での知識やスキルをスポーツの現場と繋げ、重症事故が起きない、死亡事故が起きない、安全で楽しい競技ができる環境を整えるのが役割であると思っています。

私は2014年に看護学部を卒業し、獨協医科大学病院:消化器内科病棟に入職しました。そこで3年間勤務した後、4年目に現在の勤務先である獨協医科大学日光医療センター:心臓・血管・腎臓内科病棟に異動となり、今年で看護師9年目を迎えました。心臓・血管・腎臓内科に異動してからは、急性心筋梗塞や重症心不全患者に対する急性期看護から、慢性心不全や腎不全患者に対する慢性期看護まで幅広い看護実践を行い、患者層から疾患に至るまで看護の対象は多種多様です。循環器看護分野では、日々変わる患者の容体に合わせた看護や、退院後の生活を見据えた生活指導など業務の内容は多岐にわたります。忙しい毎日ですが、やりがいを感じることも多く、スタッフ一丸となって地域の基幹病院としての役割を果たしています。

そのようなやりがいを感じる一方で、多くの課題にも直面しています。心不全分野においては、水分や塩分制限の不徹底や服薬アドヒアランスの不良などが原因で入退院を繰り返し、その度にADLや生活の質が低下していく患者とその家族を目の当たりにしてきました。心不全における看護には、発症に至るまでの経過の多様性から、幅広い病態や治療に関する知識、および対象を全人的に捉えた看護実践能力が求められます。近年では、「心不全パンデミック」という言葉があるように、心不全患者は今後も増えていくことが予測されています。そこに更なる高齢化も加わり、退院調整に難渋するケースや意思決定支援が十分に行えないなど看護の質を維持するために取り組むべき課題は山積みです。これらの課題への対策を主導的に取り組む人材になるべく、現在は慢性心不全看護認定看護師教育課程に進んでいます。将来は、認定看護師として自施設の医療圏地域および県内の循環器看護分野の発展に寄与できる人材になれるよう努力していきたいと思います。

5期生の青砥ほなみです。私は大学卒業後、山形大学の養護教諭特別別科に進学し、養護教諭一種免許を取得しました。現在は地元栃木に戻り、小学生の笑顔に囲まれながら保健室で働いています。

養護教諭の日々の業務内容は、朝の健康観察の集計、水道水や教室の照度などの衛生管理、児童たちの怪我の手当てや心身の不調の対応します。学校管理下で万が一、児童の身に大怪我やアナフィラキシーショックなどが起きた場合は管理職と共に先頭に立ち、教職員と連携して、早急に対応します。また、保健室に来室する児童の中には怪我だけでなく、心のサポートが必要な児童も少なくありません。そのようなときは、相手を見て一人ひとりに合った対応していきます。例えば、教室になかなか行けない児童に対して、担任了解のもと、保健室で寄り添い一緒に過ごすなどです。看護の看の字そのものです。そのため、本学で学んだ看護の基礎知識は、今の職業の強みとなっています。また1日の最後にはその日の来室状況の保健日誌の作成をします。元気いっぱいの児童と過ごす1日は、あっという間に過ぎていきます。   

その他には、毎月「ほけんだより」を発行したり、保健委員の児童たちと委員会活動をしています。毎年の健康診断や就学時健康診断の計画・実施は養護教諭が中心となり教職員や学校医、学校歯科医とも連携して、行っていきます。

このように養護教諭の業務内容は幅広く、多岐に渡ってありますが、教職員や学校三師、保護者などと連携して行っていきます。そのため、私は日々ちょっとしたことでも報告・連絡・相談を心がけて業務を行っています。

最後に養護教諭の最大の魅力は、たくさんの子どもたちの成長を見届けることができることです。子どもたちは無限の可能性を秘め、日々成長しています。そのような素敵な環境にいるため、私自身も子どもたちのエネルギーを受けながら、今後さらに子どもたちに負けないくらいのパワフルで、信頼ある素敵な養護教諭として成長していきたいです。

本学部は開設から15周年を迎え、現在約1200名の卒業生を輩出し、卒業生は多方面で活躍をされています。

そこで、卒業生のキャリアについて情報を共有する機会の提供や卒業生の情報の管理などを目的に、獨協医科大学看護学部同窓会のホームページを開設いたしました。

随時、情報を発信して参りますので、ぜひご覧ください。

本学同窓会ではホームページの開設にあたり、運営の充実を図っていきたいと考えております。今後、同窓会・ホームカミングデイのご案内など同窓会活動の情報発信や卒業生の現状の把握するために、皆様には会員情報へのご登録をお願いしております。

日々、大変お忙しいところ、お手数をお掛けしますが、ご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

尚、ご登録いただいた個人情報は現在の職業や学校等、個人が特定できない形で公表する可能性はありますが、住所や電話番号は一切公開致しませんので、ご安心ください。

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